第97回 DURA-ACEってこんなにきれいなんだ。
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こんにちは。にしです。
先日、cannondale supersix evo hi-mod discが納車されました。
搭載されているコンポーネントはSHIMANOの最高グレードDURA-ACE9100系。ロードバイクを始めたころのDURA-ACEは9000系でしたがこれまで最新式のDURA-ACEを手にしたことはありませんでした(7900系は現在クロモリで活躍中ですが)。初めて手にしたDURA-ACE、性能と美を最高レベルで実現した造形は各社コンポーネントの中で一番好きです。9100系が搭載されているバイクに乗ったこともありますが、そこではという性能への期待が大きく、バイクから取り外されたDURAを見て造形にうっとりしてみようと思います。今回は特に好きなRDです。
まず、色がグラデーションになっていることに驚きました。手前はシルバーなんですね。9000系とは違い黒を基調になったデザインの9100、デビューした当時は「ダサい」とよく言われていた気もしますが、いまでは完全になじんでいます。自分は断然9100の方が好きですね。前作より角ばったデザインになり、シャロ―デザインを採用することでよりかっこよくなっています。プーリーの肉抜き感がいいですね。プーリーだけでなく他も少しでもそぎ落として軽量化しているところが造形美を引き立てます。
裏側を見てみましょう。
ハニカム構造です。
ハニカムとは蜂の巣のことで正六角形が隙間なく並べられている構造です。
なぜこんなことをするのか。それは軽量化と強度の両立のためです。
穴をあける面積が小さいほど物の強度は増しますがその分重量はかさみます。同じ面積で一番周の長さが短くなるのは円ですが円を平面に敷き詰めるとどうしても隙間ができてしまいます。そこで平面に隙間なく敷きつけられて且つ周の長さが最短となるのが正六角形だからこの形が採用されたのです。
しかし、これは「平面状で穴が貫通しなければならない」という条件が付いているため答えが決まっていますが、3次元になると最適な答えは発見されていないそうです。この問題をケルヴィン問題というそうです。自然では蜂の巣、トンボの目などがあり産業界では航空機の機体など軽さと強度を両立したいところで数多く使われています。
FDと合わせるとこんな感じ、使わずに家に飾っておきたいほどきれいです。そして、肝心の性能もぴか一です。電気制御ではなく、どんな過酷な状況下でも滑らかに変速するこの機会は日本のモノづくりの財産だなと思ってしまいます。
DURAとアルテの価格差は見た目だけだとかいう人もいますが、性能だけでないその見た目に大きな価値があると思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
supersixは無事骨になりました。